人は誰かの支えがあれば
どんな困難も乗り越えられることを
仲間が教えてくれた
私は中学生の頃からラグビーを始め、高校時代もラグビー漬けの生活を送り、大学進学後もラグ ビーを続けました。しかし、大学一年時の試合で相手選手と接触した際に、首の骨を折る大ケガ をし、脊髄損傷という障害を負いました。
当時の医師の診断では「脊髄の損傷が酷いため、100%回復しない。」と言われ、実際に手足を 動かせないどころか感覚をも失い、首から下のどこを触っても全くわからないという状態でした が、幸いなことに受傷から1年後には着替えや食事も自分で出来るようになり、病院から車イスに 乗って大学の定期試験も受けに行くことができました。
しかし、後天的に障がいを負った私にとって、ベッドや車イスの上での生活が主となり、今まで当たり前だったことが出来ないもどかしさ、精神的な辛さは、想像を絶する葛藤があり、この障がいを受容することはとても容易な事ではありませんでした。